こんにちは!TOMOCOです。
私には小6の娘と小3の息子(重度知的障害を伴う自閉症)がいます。
子育てって皆大変だと思いますが、自閉症(発達障害)の子育てはやはり特殊です。
今回は私が2人の子育てしながら、自閉症の息子を育てながら、どのようにメンタルヘルスを保っているかについてお話したいと思います。
- 自閉症の子育てって、どんな感じ??
- 子育てしながらのメンタルヘルスの保ち方
- メンタルヘルスを保つ上で大切にしていること
少し重い話になりますが、最後までお読み頂けましたら幸いです。
自閉症の子育てって、どんな感じ??
自閉症(発達障害)は、先天性の脳の機能障害です。
自閉症(発達障害)について詳しく説明をすると長くなってしまうので割愛させて頂きますが、うちの息子の場合がこのような特性があります。
- 言葉の遅れ(息子は発語無し)
- 感覚過敏、聴覚過敏
- こだわり
- 睡眠障害(現在は無し)
発達障害は『育て方』や『愛情不足』が原因ではありません。
先天性の脳の機能障害です。
幼児期からを振り返って、とりわけ大変だったことを一部ピックアップして紹介します。
ほんの一部です^^;
自閉症の子育てて大変だったこと
感覚過敏
息子は1歳11ヶ月で自閉症と診断されていますが、自閉症の特性が濃くなり始めたのが2歳くらい。
顕著に出始めたのが『感覚過敏』でした。
とにかく身につけるものが苦手。
●綿の柔らかいものしか着られない
●服を着ること自体が不快で家で全裸になる
●オムツを履くのもイヤ
ですので、オムツが取れていないのにオムツを脱ぐんですよ。
それがどういう事かご想像頂けますよね。
はい。垂れ流し状態です。
布団やソファーや色々なところにしてしまうんです。
また身体も小さくおしっこを溜め込む事も出来なかったので、間隔が開かずにチョロチョロしてしまう。
オムツ履かせたら良いじゃん!!
と思われるかもしれませんが、オムツを履かせても履かせても履かせても脱ぐんですよ。本当に。
ある日、娘に
『ママー!!!う○ちが落ちてるー!!』と言われて駆け付けたら、畳のお部屋にボトンとう○ちが落ちていた事がありました。
もう開き直って、消毒液の次亜塩素酸を片手に掃除していましたね。
開き直っていたと言っても、結構参るんですよ、これ。
睡眠障害
自閉症(発達障害)のお子さんの、3分の1から半数に睡眠障害があると言われています。
息子も幼児期は睡眠障害があり生活リズムが狂っていました。
夜もなかなか寝ない。
寝付けない上にパニックになり、夜中にベビーカーに乗せて近所をお散歩したこともありました。
日付が変わりやっと寝たと思っても明け方4〜5時には起きてしまう。
そして息子は保育園でしたので、ガッツリお昼寝して来ます。
夜寝ない。
きっと保育園でも手がかかるであろう息子
「お昼寝してくれた方が先生達も楽だろうな」
と思い、お昼寝短くして下さいとは言えなかった。
今となっては大変規則正しい生活を送っている訳ですが(自閉症の子はルーティンが定着したら強い)、生活リズムが整ったのは小学1年生の秋頃でした。
主人の無関心・育児の丸投げ
今となっては少しマシになりましたが、主人も当時は非協力的で無関心、育児全般は然り、自閉症の息子に関することも私に丸投げでした。
息子が眠れなくて私がベビーカーで夜中散歩している時も、主人は英語のオンラインレッスンを受けているんです。
もう信じられないですよね(笑)
そして、うちの主人、毎月国内出張、定期的に海外出張がありました。
息子の癇癪パニックがピークだった5歳頃、毎日のように家中のものを投げていました。
オモチャやリモコンを真上(天井)に投げ付ける。壁に打ち付ける。
他害もありました(私や好きな先生にのみ)。
そんな惨劇を横目に、主人は海外出張に出掛けて行きました。
何の声もかけずに。
人の心はあるのか??と思いましたね。
もう悲しいを通り越して情けないと言うか、何と表現したら良いか分からない程の感情で、娘の前で泣きました。
※現在主人の状態は改善されています。
メンタルの崩壊
自閉症の子育ては勿論大変ではありましたが、直接的な原因は主人だったと思います。
私は息子に障害があるという現実よりも、主人の無関心・丸投げが一番辛かった。
無関心・丸投げ・SOSを出しても助けてくれなかった。
自分の子供なのに何故???不思議でした。
そんなある日、私のメンタルが崩壊します。
主人に『私が死んだら骨は実家に送ってね』とLINEを送っていました。
会社にいた主人は走って帰宅しました。
ハッキリ覚えていませんが、きっと
『息子と一緒に死んだ方が良いのかな』と考えていたのでしょうね。
それまで私は、努力と根性で何とかなる!!という精神で生きてきて、メンタルも強いと思っていました。
落ち込むことはあっても結構すぐに忘れたり切り替えることが出来たり、
逆境をプラスに変えよう!!
ピンチはチャンス!!
的な思考でした。
しかし、鋼メンタルの私でも、自閉症(発達障害)の子育ての壁を越えるのは容易ではありませんでした。
努力と根性って何??
努力でどうにもならない事があると思い知りました。
相手を変えることは出来ないけど
今考えても主人が宇宙人のようだった。絶対に変だった!という自信があります(笑)
時に『おかしいのは自分なのかな?』と思うこともありましたが…。
ずっと主人に変わって欲しいと思っていました。
でも、相手に変わって欲しいと求めるほど期待する程辛くなる。
何も変わらないのです。
それでも、私の想いを刷り込み続けました。
『2人の子供なのに、丸投げはおかしいよね?』
『こんな大変な時に心配の電話もしてこないなんて信じられない』
と、チクチクチクチク言い続けました。
そして、子育ての最難関と言われる自閉症育児を頑張っている私は、凄いんだと暗示をかけました(笑)
メンタルを保つために意識したこと
相手を簡単に変えることは出来ない。
でも毎日が辛い。
自閉症育児も難易度レベル強。
そこで、どうしたのかと言うと
いかに自分を充実させる要素を増やせるか
ということでした。
この時は私はまだコーチングに出会っていなかったので、コーチングの観点からの思考ではありませんでしたが、
当時の私は、息子が少しでも生きやすくなるために息子の療育を頑張ること、家事を頑張ること、何かを頑張ることが、良い方向に行くと思っていました。
でも、頑張れば頑張るほど自分が追い詰められていき、子供たちにも良い影響はありませんでした。
そこまで無理してたくさん療育に行かなければならないのか?
自問自答する日々でした。
療育も療育に関する勉強も頑張る時は頑張らなければならないのですが、頑張ることで私自信が潰れると本末転倒ですし、せっかく頑張って身につけた知識も生きて来ない。
なぜなら、息子に一番必要なのは安心して過ごすことが出来る環境だから。
この土台があって初めてスキルを身につけて行く事が出来るからです。
この時から私は
どうしたら私が良い状態でいられるか
を常に考えるようになりました。
自分を良い状態にするために
人って無意識に
- こうするべき
- これをしなければいけない
と感じていて、特に母親になると、その意識が強くなるような気がしています。
- ご飯は毎日手作りしなければいけない
- 子供がいるのに自分の好きな事をしてはいけない
- 子供にこうさせないといけない
- 母親だからこうしなければならない
価値観や、社会的立場、身近にいる人の影響もありますが
私もそうでしたね。
自分で自分を苦しめていたと思います。
確かに親としてやらなければいけない事もあります。
子供に障害があるので療育に連れて行ったり、息子が生きやすくなるための工夫を常々していかなければいけません。
でも、
たまにご飯作るのはサボっても良いよね。たまにはお惣菜でも良いよね。
少し時間を作って自分の好きな事をしても良いよね。
子供が小さいとなかなか時間も作れませんし、
自閉症の子のパニック対応していると1日終わることもあります。
眠れない事もあります。
それでも、
どうしたら自分が充実出来るか?
どうしたら楽になる時間が作れるか?
考えるしかないんです。
そういう意味で、
- 自分が好きなこと
- 自分のストレスの発散方法
- 何をしているときが楽しいのか
- 何にやりがいを感じるのか
- 何をしていると疲れるのか
- ストレスの要因となっていることは何か
これを自覚することで、自分をどうやって充実させられるかと考えることで、日々の暮らしを少しずつ楽にしてメンタルヘルスを保っています。
自分を充実させることで、主人へのムカつきポイントやイライラなど気になることが薄まって気にならなくなっていくような感覚でしょうか。消えることはありませんが(笑)
それと、
『頑張る』ことが悪いことではありません。
素晴らしい事です。
何か目標に向けて頑張ることで達成感を得られて充実するのであれば、それで良いと思うんです。
私も好きな事(仕事)に没頭して、それが深夜まで作業が及んだとしても、それは充実ポイントです。
ですので、何度もしつこいですが
どうしたら自分が充実するか?
充実する時間を増やせるか?
が重要なのかと思います。
そういう意味で自分を知ることはとても大事だと思っています。
起業も同じ。
自分がどうしたいのか??
楽しいと感じることは?
やりがいは?
これを自分の中で明確にするか否かで進むべき方向も変わりますし、不明確なまま理解せずに進むと、自分のやっていることと自分の思いがどんどん乖離して、何を目的にやっているのか?やりがいすらも分からなくなってしまいます。
そういった意味では、日々の暮らしにおいても起業においても一度自分と向き合って、自分は自分の事をどのくらい理解しているかをチェックしてみることは、とてもオススメです。
本日もお読み頂きありがとうございました☆